2時間におよんだ会見には同事務所の紀藤正樹弁護士と、セミナーの元参加者で、同社に損害賠償請求を申し立て3月9日に東京地裁で和解が成立した山本ゆかりさんも出席した。紀藤弁護士が、施設内で主宰者の倉渕透(MASAYA)氏が贅(ぜい)を尽くした日々を送っていることや複数の女性信者と性的関係を持っていること、日常的に暴力行為が行われていること、学校に通えない子供がいることなど同社の内情を説明。山本さんは、同社には被害者が加害者へ変わっていく構図があるといい「TOSHIさんとは(裁判の和解まで)被害者と加害者の関係にあった。生の声をメディアの前に公表しないと被害は止まらない。TOSHIさんが声をあげたことを重く受け止めている」と涙を見せた。
TOSHIさんは97年から同社のセミナーに参加。「TOSHIさんが悪いところはすべて親のせい」とすり込まれ、家族と心を通わせることができなかったと語り、「X JAPANの(東京)ドーム公演(09年5月など)に母は来てくれていたけど、本当の会話はできなかった。(10年)2月に、実家に戻ったときに外で迎えてくれた母を見て、ありがたいことだと思った。父は亡くなって、いなかったので後悔している」と声をつまらせていた。1月には自己破産し、代表を務める「トシオフィス」も4月7日に破産開始が決定した。現在は、バンドのリーダーで幼なじみでもあるYOSHIKIさんに支援してもらいながら生活をしていることを明かし「人を傷つけ、自分も傷ついてきた。いろんな経験をして初めて、本当に大切なものに気づいた」と述べた。今後は被害者を増やさないため、書籍の発売も検討しているという。【西村綾乃】
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